本記事は「Real Rode -リアルロデ-」のゲームプレイレビューと感想をまとめた記事となっています。
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プレイ時間
初回プレイ時間 | 約10時間 | (アルヴァンドルート) |
2周目プレイ時間 | 約4時間 | (ナオヤルート。戦闘は極力避けつつ街で育成) |
簡易レビュー
ストーリー | ○ | ザ・王道の乙女ゲーム。クセがないので乙女ゲーム初心者にオススメ。言い方を変えると生粋の乙女ゲーマーには物足りないかも。RPG要素がある分、ストーリー自体のボリュームは少なめです。 |
立ち絵 | △ | 表情と衣服の差分はあるものの、立ち姿が1種類なので正直見栄えはしなかった。3Dキャラも正直可愛いとは言えない。いっそのことペーパーマリオのような2Dのミニキャラ横並びでよかったかも。 |
スチル | ○ | |
BGM | ○ | |
SE | ○ | |
演出 | △ | せっかくRPG要素を入れたのだからモーションはもっと多くあるとよかった。 |
UI | ○ | PSからの移植なので違和感がある部分はあるものの、不便さはなかったように感じました。 |
システム | △ | |
ボイス | ○ | 文句なしの豪華声優陣。 |
攻略対象 | ◎ | 9人。乙女ゲームの中ではかなり多めです。 |

感想 (ネタバレなし)
RPGゲームの世界『ロデ』が物語の舞台。ひょんなことからゲームの世界に迷いこんでしまった主人公。
現実世界でプレイしていたゲームの世界で、憧れていたキャラクターたちと冒険をしながら恋愛も楽しめる乙女ゲームです。
令和の今では王道の「ゲーム世界トリップ系ストーリー」ですが、発売当時はまだ今ほど多くなく、女性向けならなおさらだったので斬新さがありました。
ストーリーは「ザ・王道中の王道」。
あまりにも王道展開すぎて「これが初めての乙女ゲームです。少女漫画も読んだことありません」という人以外は展開が全て読めてしまうレベルで王道です。
ゲームという性質上、少女漫画と比べるとどうしても(お値段的に)プレイヤーの年齢層が上がってしまうと思うので、もう少しスパイスが入っててもよかったかも。
攻略キャラクターが9人とかなり多めなのがこのゲームの利点。
これだけいれば1人くらい好みのキャラクターが見つかるでしょう!
ただキャラクターが多いせいか、全体のシナリオが薄目なのは気になるところ。上で話したスパイスという意味も込めて、三角関係イベントや三角関係エンドのようなものがあってもよかったかもしれないなと思いました。
ちなみに股掛けプレイは上手にやればストーリーの半分くらいまでならいけるかも。ただし、パラメータ引継ぎの仕様上あまりオススメはしません。
恋愛EDは「Happy」「Another」の二種類。
クリアには「好感度」と「パラメータ」の二種類を上げる必要があり、ダンジョンでパラメータ上げ→町で好感度上げを繰り返してボスを倒すことが目標になります。
好感度は1人に絞ってプレイすればイベント取り逃しも起きにくく問題なく達成できるかと。パラメータは初回のみ気をつければ二周目以降は主人公を含める全員のパラメータ引継ぎが可能なのでこちらもほぼ難しくありません。
ダンジョンは決められたマスの上を歩いて先に進む仕様。隠しマスも存在し、上手に使えば雑魚キャラとの戦闘を全員スキップしてクリアすることも可能という話…ただし戦闘をしないといろいろ不便が出てくるため、避けると後々後悔します。
上記で話した通り、パラメータの引継ぎができるため初回でしっかり育成していれば2周目からは雑魚敵ほぼスルーでクリアできました。攻略キャラも2人ほどしっかり育成してしまえば、街も攻略中のキャライベントを見た後は早めに出発してOK。育成の面倒くささはプレイするごとに減っていくので安心を。
古いゲームのため公式サイトも閉鎖されており情報が少ないですし、ゲームを新品で購入するのも難易度高めですが見つけた際にはぜひ!
一言&ネタバレ
白ルートと黒ルートで誤差があるものの、ベースはほぼ金太郎飴ストーリー。
RPG要素は正直中途半端。RPGが苦手な人はダレるし、RPGガチ勢にとってはやりこみ要素も少ない。とても難しいゲームだなと思いました。細かいこと気にしないでゆるくゲームがしたい人向け。
RPGと乙女ゲームの割合は7:3くらいでRPG寄り。
RPG(という名の作業ゲー)をこなしつつ、所々に甘い言葉をかけてもらえる、くらいの認識でプレイするのをオススメ。
全体的な会話数が少ないため、プレイヤーには「旅をする仲間→恋愛関係」になるまでの過程はほぼ理解できず。旅してたらなんやかんやで好きになったんやろなぁ…と自分の中で補完する必要があります。
せめて、デートの会話パターンが豊富だったら遊び要素があったものの、こちらもかなり少ない。1人に絞ってプレイすると同じ会話を何度も聞くことになります。
主人公が乙女ゲームには珍しく「可愛くて、オシャレが好きで、エグいぐらいイケメンの彼氏がいて、実はゲーム好きの女の子」というかなりハイスペック寄りの設定。学校生活も順風満帆のようです。
正直、感情移入はまったくできません…笑
その割に設定がシナリオには生かされておらず、むしろ「あまりにも(悪い意味で)普通すぎる子なのになせこんなにハイスペック設定なのか」と疑問が沸くレベル。
ハイスペック設定なのはいいんですが、シナリオに生かしてくれたら…モヤモヤが消化できたのにな…!
戦闘中、謎の「ラブラブパワーMAX」という技を発動してキャラが全回復+攻撃します。
名称が小学生が初めて描いた恋愛漫画のような単語が突然出てきて、いい歳した私はさすがにフヒッと変な笑いが出てしまいました。ちなみに発動条件が謎でした。なんとなく仲良くなってくると発動するんだなぁという感じ。わかる人教えてください…
クリア後はキャラのプロフィールや特典ボイスを聴くことができます。
私はRPGがあまり得意ではないのと、積みゲーが多いため2人クリアで断念しましたが、いつか積みゲーがなくなった際には残りのキャラクターにもチャレンジしたい作品です。
まとめ
- 少女漫画のような王道恋愛ストーリーの乙女ゲームを楽しみたい人
- 好きな声優さんが出演している人
- RPG要素のある乙女ゲームに飢えてる人
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